【大阪・兵庫】屋内消火栓の工事費用はいくら?相場・内訳・申請スケジュールまでプロが解説

コラム2025.10.17

テナントの入れ替えや用途変更、老朽化に伴う更新で屋内消火栓の工事費が必要になったとき、最初にぶつかるのが「相場が分からない」「申請はいつまで?」という悩みです。
しかも同じ“消火栓の工事”でも、格納箱一式の交換ポンプ・配管を含む改修新規設置では金額のケタが変わります。

本コラムでは、大阪府・兵庫県でビルや店舗、マンションを管理する皆さま向けに、費用相場の目安内訳の考え方、大阪・神戸での届出期限(逆算のコツ)までを一気に整理。

公共工事の実例や、各自治体・消防庁の公開情報も引きつつ、工事計画の初期判断に役立つ実務目線でまとめました。

また、記事末に費用の簡易チェックリストも用意しています。

まずは相場感をつかみ、最短ルートで安全・法令順守の工事を進めましょう。

屋内消火栓工事の費用相場

早速結論ではありますが、屋内消火栓工事の費用は工事範囲で大きく変動します。

  • 小規模更新(格納箱・ホース・弁など1口の更新)数十万円〜
  • 中規模改修(複数口+一部配管・機器更新/ポンプ更新あり)数百万円規模
  • 新規設置(ポンプ・水源・配管を一式新設)数百万円〜1,000万円超も(建物条件しだい)

例えば、東大阪の市立産業技術支援センターの事例では、屋内消火栓設備改修(ポンプ等を含む機械設備)で総額約721万円(工事価格655.6万円+消費税等10%)という積算が確認できます。
ポンプ1台約121万円と読み取れる内訳もあり、主要機器の更新がコストを押し上げる典型例です。

一方、格納箱一式の更新を民間業者が80万円前後とする事例や、マンション規模で非常電源・水槽から整備する新設では1,000万円超のケースもあります。

このように相場が“ピンキリ”なのは、既存設備の流用可否・配管距離・夜間作業・占有中工事など条件差が大きいためです。

まとめ

  • 「何口を、どこまで更新・新設するか」で金額が跳ね上がる
  • ポンプ・水源・幹線配管が絡むと数百万円〜
  • 申請・検査などのソフト費も見積書に計上される

費用の“内訳”と単価イメージ

屋内消火栓工事は「機器」「配管・施工」「申請・検査」「付帯(夜間・養生・廃材処理)」に大別できます。

最初に内訳の地図を持っておくと、見積りの比較がぐっと楽になります。

機器費(代表例)

  • 消火栓ポンプ:さきほどの公共の事例での内訳で約121万円/台。能力・メーカーで上下。
  • 消火栓格納箱一式(箱・ホース架・ホース・ノズル・玉形弁):約80万円/口の民間事例。老朽交換の目安。
  • (参考)小規模改修の個別事例:小口の「屋内消火栓改修工事」で15万円との事例公開もあるが、内容は限定的(配管・ポンプ等は含まず)。“何を含むか”の確認が重要です。

施工費(配管・撤去・試験)

公共工事の内訳を見ると、機器費+配管・撤去・諸経費工事価格655.6万円総額721.1万円(税等10%加算)という構成。

配管の径・延長、コア抜き、天井復旧、耐震支持などが費用差の主因です。

申請・検査・立会い費

見積りでは「届出作成・提出」「試験・検査立会い」が別計上されることが一般的。
数万円〜十万円前後の事例感(設備種別で上下)があります。

たとえば他設備の料金表では検査立会い・届出一式が9万円台の例示があります。
屋内消火栓も同様に別途計上されるケースが多いと考えてください。

付帯費(工程・時間外・共用部調整)

  • 夜間・連休工事(テナント稼働を止められない場合)
  • 資材搬入経路の養生・仮設廃材処理
  • 警備・テナント周知・誤報対策(自火報・警備連動の一時解除)

これらは案件条件で大きく変わる可変費です。

見積り比較では、“どこまで含んでいるか”を必ず確認しましょう。

工事の範囲ごとに見る「相場の目安」

ここでは、“どこまで工事するか”別金額の目安ゾーンを整理します(実額は現地条件により増減します)。

A. 小規模更新(1口の更新・軽微な補修)

  • 例:格納箱・ホース・ノズル・弁の更新、表示灯不良の是正など
  • 目安数十万円〜。内容が限定的なら十数万円台の公開例もありますが、一式更新では80万円前後を掲げる事例も。何を含む見積りか要確認。

B. 中規模改修(複数口+一部配管・ポンプ更新)

  • 例:2〜4口の更新+ポンプ1台更新+配管の部分更新
  • 目安数百万円規模。公共内訳ではポンプ約121万円、配管・撤去・諸経費を含む工事価格655.6万円/総額721.1万円という実績が参考になります。

C. 新規設置(既設なし・水源や幹線から整備)

  • 例:ポンプ・水槽(または受水槽/圧力設備)・幹線配管・各階の消火栓箱を新設
  • 目安数百万円〜1,000万円超。マンション等で非常電源や高架水槽から整備する計画は1,000万円以上の可能性に触れる解説もあります。構造・階数・配管経路で上下幅が非常に大きい領域です。

ポイント:相場の「幅」は、①ポンプや非常電源の要否、②配管ルート(コア抜き・天井復旧)、③夜間や営業並行の工事制約で決まります。同条件で3社比較が鉄則です。

「そもそも必要?」屋内消火栓の基準と代替案

屋内消火栓の設置義務は用途・面積・階層(地階・無窓階・4階以上)などで決まります。

設置基準は消防法施行令11条、細目は施行規則12条消防庁告示で定められ、消火栓箱の赤色灯・表示、始動表示灯などの仕様も規定があります。

概略の目安として、劇場等では延べ500㎡以上から義務、その他用途は700㎡または1,000㎡超で義務化されるケースが多いという整理も実務解説で示されています(※最終判断は所轄消防で)。

費用最適化の「代替・簡易化」選択肢

  • パッケージ型消火設備
    屋内消火栓の代替として認められる装置。ノズル・ホース・薬剤容器・加圧容器を一体箱に収めるタイプで、設置・維持の技術基準が消防庁告示で整備されています。ケースによってコストや納期を圧縮でき、所轄協議で適用可否を確認します。
  • 水道連結型スプリンクラー(小規模医療・福祉)
    延べ1,000㎡未満など一定条件下で、水道連結型が認められる整理が示されています(用途・構造要件あり)。屋内消火栓/スプリンクラーの選択でコストや維持の最適化が可能です。

要するに、「何を入れるか」も費用に直結します。
代替設備や特例を早期に検討すると、無駄のない設計にできます(必ず所轄消防と事前協議)。

大阪・神戸の届出スケジュールと図面・試験書類

工事費と同じくらい重要なのが届出の締切です。

工程の逆算に使える必須ポイントだけを抜粋します。

大阪市(所轄消防署)

  • 工事着手の10日前まで工事整備対象設備等着工届(設計図書:平面図・系統図・計算書等を添付)
  • 工事完了後4日以内消防用設備等設置届(図書・消防用設備等試験結果報告書を添付)
  • 点検結果の報告:特定防火対象物年1回/非特定3年に1回(点検票添付)
    — いずれも所轄消防署へ提出。City of Osaka

神戸市(所轄消防署)

  • 新築やテナントの使用開始の7日前まで防火対象物使用開始届出(検査あり/付近地図・平面図ほか)。用途変更での営業開始時も対象です。Kobe City

逆算のコツ
設計→着工届(−10日)→施工→試験→設置届(完了+4日)→使用開始(−7日)にあわせた届出。
申請・図面作成も工事費の一部です。「見積に含む/別」を確認しましょう。

費用を抑えつつ、確実に適合させるコツ

1)“現地調査の精度”がそのまま見積精度

配管ルート、天井・壁の復旧範囲、搬入動線、既存ポンプや電源の流用可否を現地で確定

想定外の追加(夜間・斫り・復旧・足場)が最大のコストリスクです。

2)複数案を同時比較(代替設備・仕様ダウンサイジング)

屋内消火栓/パッケージ型/(用途により)水道連結型SPなど複数案を同条件で積算。

所轄協議の通りやすさも含めて総コストを評価します。

3)見積の“抜け”を洗うチェックリスト

  • 申請・図面・試験・立会い費(含む?別?
  • 夜間・休日・共用部養生、廃材処理、コア抜き復旧(条件反映?
  • 検査本番の誤報対策(警備・自火報連動)、近隣周知
  • 引渡し後の検査是正取扱説明竣工図の扱い

よくある質問(FAQ)

Q1:うちの建物は屋内消火栓が必要?

A: 用途・延べ面積・階層(地階/無窓階/4階以上)で判定します。概略では「劇場等は500㎡以上」「その他用途は700㎡または1,000㎡超」で義務になるケースが多いとされますが、最終判断は所轄消防です。

Q2:工事費のブレが大きいのはなぜ?

A: ポンプ・水源・幹線配管の要否、配管距離・復旧夜間工事の有無が金額を左右します。公共事例では総額721万円、民間の格納箱更新80万円など幅広い実例が公開されています。

Q3:新規だとどれくらい?

A: 数百万円〜1,000万円超のレンジ。マンション規模で非常電源や高架水槽から整備する場合に1,000万円超となりうる解説があります。早い段階で現地調査→仕様確定を行い、ムダなやり直しを回避しましょう。

Q4:申請はいつ出す?

A: 大阪市は着工10日前までに着工届完了後4日以内に設置届。神戸市は使用開始の7日前に届出が必要です。工程表はこれを起点に逆算します。

Q5:代替設備で安くできますか?

A: 条件によりパッケージ型消火設備(屋内消火栓の代替)や、水道連結型スプリンクラー(小規模の医療・福祉等)が選択肢。所轄協議前提で可否確認を。

【保存版】見積り依頼前の“費用整理シート”

このシートを埋めていただければ、現地調査1回で精度の高い見積りをお出しできます。

  • 工事目的:新設/更新/増設/図面差し替えのみ
  • 対象口数:__口(各階の位置メモ)
  • 既存設備:ポンプ(有/無)・非常電源(有/無)・水槽(有/無)
  • 配管条件:新規幹線必要(はい/いいえ)・コア抜き可能位置
  • 工事条件:夜間/休日作業の要否、営業との両立可否
  • 申請締切:大阪(着工−10日/完了+4日)/神戸(使用開始−7日)
  • 代替案:パッケージ型/水道連結型SP(適用余地あり?)

まとめ|相場は「範囲の決め方」で決まる。

  • 小規模更新数十万円〜機器+配管を含む改修数百万円規模新規一式数百万円〜1,000万円超と幅広い。公共実例(総額約721万円)・民間例(80万円/口)からも「範囲次第」の現実が読み取れます。
  • 設置義務や仕様は法令(令11条・規則12条・告示)で明確。代替設備の選択肢もあり、所轄協議がコスト最適化の鍵です。
  • 申請締切の逆算(大阪:着工10日前/完了4日以内、神戸:使用開始7日前)を外さない工程計画で、やり直しや夜間追加費を回避しましょう。

次の一手として、費用のブレを最小化する最短ルートは無料の現地調査です。

もし、大阪・兵庫で屋内消火栓工事が必要でしたら消防119へ!


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現地調査・見積もりはすべて無料です。どんな些細なことも、お気軽にご相談ください。

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【※対応エリア】大阪府・兵庫県全域/最短即日・夜間もご相談可
【実績例】累計30,000件超/地元企業・飲食店・オフィス・クリニック等多数

この記事でご不明点やお困りごとがあれば、「消防119」までお気軽にお問い合わせください。

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